世界の文化財・自然保護の頂点に立つ国はどこなのか。ユネスコ世界遺産の最新データに基づく保有数ランキング上位10カ国を整理すると、上位陣の顔ぶれと激しい順位争いが浮き彫りになります。
首位を走るのはイタリア(合計60件)です。「ローマ歴史地区」「フィレンツェ歴史地区」「ヴェネツィアとその潟」など、国全体が美術館と称されるイタリアは、古代ローマ帝国からルネサンス期に至る圧倒的な文化遺産を擁しています。しかし、その背後には中国(合計59件)が肉薄しており、その差はわずか1件にまで縮まっています。「万里の長城」や「始皇帝陵」をはじめとする悠久の歴史遺産に加え、広大な国土に広がる豊かな自然遺産を武器に、中国は凄まじいペースで登録数を伸ばしてきました。
3位以下にはヨーロッパの文化大国が続きます。ドイツ(54件)、フランス(53件)、スペイン(50件)が50件超の大台で拮抗しており、続く6位は南米の雄インド(43件)、7位に中米のメキシコ(35件)、8位にイギリス(35件)がランクインしています。トップ10の顔ぶれを見ると、ヨーロッパ勢が半数以上を占める一方で、アジアやラテンアメリカの歴史大国が確固たる存在感を示しています。