正月飾りを片付ける時期を決める最大の基準が「松の内(まつのうち)」だ。これは正月に各家を訪れる年神様(としがみさま)が滞在している期間を指し、この間は門松やしめ縄を飾って神様をお迎えする。松の内が明けると神様が天へ帰るため、それまで飾りを外してはいけないとされてきた。
2026年の松の内は地域によって明確に異なる。関東を中心とした東日本では1月7日まで、関西を中心とした西日本では1月15日までが一般的だ。つまり、東京・神奈川・千葉・埼玉など関東圏では1月8日以降に片付けるのが正しく、大阪・京都・兵庫など関西圏では1月16日以降に片付けるのが伝統的な作法となる。この違いは、松の内を「元日から7日」と定める朝廷の儀式と、「小正月(1月15日)まで」とする民間行事の名残がそのまま東西で定着したためだ。
実際にSNSや知恵袋の投稿を見ても、「東京出身だから7日までだと思っていた」「関西に嫁いで15日まで飾る文化に驚いた」という声が毎年多数上がる。祝儀・不祝儀の慣習にも似た、日本の東西文化の分かれ目を象徴する風習と言えるだろう。