SNS上では「ブリーチなしでホワイトミルクティーになった」「1回でペールラベンダーに染まった」といった投稿が散見されますが、これには業界特有のトリックや誤解が存在します。実態を知らずにサロンへ行くと、思わぬ失敗や失望につながるリスクがあります。
最大の盲点は、「過去の施術履歴(ブリーチ履歴・縮毛矯正・黒染め歴)」の影響です。SNSで美しく発色している事例の多くは、過去にブリーチ歴があるベースに色を重ねているか、極端に髪色が抜けやすい特殊な髪質であるケースが大半を占めます。完全なバージン毛から1回のカラーで出せる明るさには、化学的な限界が存在します。
特に過去2年以内に「市販の黒染め」や「白髪染め」を行っている場合、強い残留色素が邪魔をして、14トーンのカラー剤を使っても全く明るくならない現象(いわゆるカラーの沈没)が起きます。また、縮毛矯正を定期的にかけている髪は熱変性を起こしているため、薬剤が過剰に反応して濁った発色になりやすい点にも注意が必要です。