長年「聴かずに叩く」対象とされてきた『ラヴ・ビーチ』ですが、近年発売されたラヴ・ビーチのリマスター盤やストリーミング配信の普及によって、若い世代やフラットな視点を持つリスナーの間で評価のパラダイムシフトが起きています。
音楽レビューサイトやSNSにおけるファンレビューや評判を調査すると、以下のような生の声が多く確認されます。
- 「ジャケットの破壊力で敬遠していたが、いざ聴いてみると『キャナリオ』のキーボードさばきが鳥肌モノだった」
- 「リマスター盤で音の輪郭がクリアになり、カール・パーマーの緻密なシンバルワークとグレッグの円熟した美声が際立っている」
- 「エイジア(Asia)や80年代イエスへの布石となる、洗練されたプログレ・ポップとして非常に聴きやすい」
かつては「プログレを裏切った産業ロックへの迎合」と批判されたアプローチが、現在では「80年代スタジアム・ロックへの過渡期における先駆的な実験」として受容されています。音圧と分離感が向上したリマスター盤の存在は、本作が持つスタジオワークの純粋なクオリティを再認識させる決定打となりました。