日本の食卓や高級寿司店でブリと並んで珍重されるのが、同じアジ科に属する「ヒラマサ(平政)」と「カンパチ(間八)」です。これらは市場で「ブリ御三家」と総称され、姿形が極めて酷似しているため、プロの目利きでさえ一見しただけでは見誤ることがあります。
これら3種を確実に見分けるための形態的特徴と肉質の違いは以下の通りです。
- ブリ(鰤):上顎の端(口角)が鋭く角張っている(直角)。胸ビレと腹ビレの長さがほぼ同じ。身質は柔らかく、脂の乗りが最も濃厚。
- ヒラマサ(平政):上顎の端が丸みを帯びている。体の中央を走る黄色い縦帯が非常に鮮やかで、体型が平たい。身質は強靭で歯ごたえがあり、脂はブリよりも軽やかで上品。
- カンパチ(間八):頭部を上から見た際、目と目の間に漢字の「八」の字に見える黒褐色の斜め帯がある。身は淡いピンク色で、コリコリとした独特の強い食感と高貴な甘みを持つ。