家族ぐるみの付き合いがある相手へ年賀状を送る際、最も相談件数が多いのが「連名表記」における敬称の扱いです。ここで最も重宝される原則は、「敬称は省略せず、連名者全員に個別に付ける」という点に尽きます。
世帯主である夫の氏名を中央にフルネームで書き、その左隣に妻や子どもの「名前のみ」を揃えて配置するのが標準的な書式です。この際、名字を共有しているからといって末尾に「山田 太郎・花子 様」のように敬称を1つにまとめるのは重大なマナー違反にあたります。必ず「山田 太郎 様」「花子 様」と、それぞれに敬称を添えなければなりません。
また、子どもの敬称については、小学生以下であれば「くん」「ちゃん」を用いても問題ありませんが、中学生以上の年齢であれば「様」に統一するのが礼儀に適っています。家族全員の名前を列記すると宛名面が過密になる場合(4名以上など)は、世帯主の氏名の左側に「ご家族の皆様」「御一同様」と添える手法が推奨されます。この場合、個別の名前に「様」を付けず、世帯主以外の家族を総称としてスマートにまとめることができます。