なぜネット上では定期的に「白い恋人アイスが売ってない」「何軒ハシゴしても見つからない」という悲痛な叫びが上がるのでしょうか。その背景には、コンビニ流通の仕組みとメーカー側の製品戦略が絡み合う3つの明確な理由が存在します。
第一の理由は、森永乳業と白い恋人のコラボが「通年定番商品」ではなく、明確な製造上限数を設けた数量限定・期間限定プロジェクトとして設計されている点です。石屋製菓が誇るブランド価値を守りつつ、特別なプレミアム感を創出するために、あらかじめ生産ロットが厳格にコントロールされています。
第二の理由は、コンビニ特有の「フェイス争奪戦」です。大手コンビニ各社のアイスケースは限られたスペースしかなく、毎週火曜日に投入される各社の新作アイスと常に売上効率を競わされます。白い恋人アイスの販売期間はおよそ1〜2ヶ月程度と設定されていても、発売直後にSNSでバズが発生すると、初週から2週目にかけてマニアやスイーツ系インフルエンサーによる「買い占め」「まとめ買い」が多発し、一般層が気付いた頃にはメーカー出荷が終了しています。
第三の理由は、店舗ごとの発注判断のばらつきです。フランチャイズ経営を行う各オーナーは、売れ残りリスクを避けるため、話題性がピークを過ぎたと判断した商品の追加発注をストップします。結果として「公式にはまだ販売期間中であるにもかかわらず、街のコンビニからは一斉に消去される」という現象が生じるわけです。