現在の美しいコース景観を語る上で欠かせないのが、グランドチャンピオンゴルフクラブの歴史と復興経緯です。2016年4月に発生した熊本地震において、コースが所在する西原村は震度7の猛烈な揺れに見舞われました。同クラブも例外ではなく、コース内の地割れや法面の崩落、散水設備・カート道路の損壊など、壊滅的とも言える打撃を受けた過去があります。
当時、関係者の間では存続すら危ぶまれる声が上がりましたが、運営陣とコース管理スタッフは即座に立ち上がりました。単に地表を埋め戻すだけの応急処置にとどまらず、根本的な排水機能の刷新、最新の芝種への転換、耐震性を強化したカート道路の再整備など、数年がかりの抜本的な構造改革を断行したのです。
報道関係者や業界関係者への取材によると、「復旧に際しては、プロトーナメントを開催していた往年のクオリティを妥協なく取り戻すこと」が最大の指針だったといいます。苦難を乗り越えて蘇った18ホールは、震災前を凌駕するタフさと美しさを備え、地域の復興シンボルとしての重みも纏っています。