戦後間もない混乱期、女性の手による出版活動など前例がほとんどなかった時代に、町子は姉の毬子らと共に自らの出版社「姉妹社」を立ち上げた。大手取次の流通網に頼らず、自前のネットワークで単行本を世に送り出すという挑戦は、当時の出版界において極めて革新的な試みだった。
やがて作品は電波に乗り、フジテレビ系列でのアニメーション放送が始まると、その影響力は日本全国へと拡大していく。自立したクリエイターとして権利を守り、自らの世界観をビジネスとして成立させた彼女たちの歩みは、現在の漫画・アニメーション産業の礎を築いた先駆者としての歴史そのものである。