七尾線の運行を巡っては、ネット上でいくつかの誤解が定着しています。記者が現場取材と公式規程に基づいて検証した「知られざる盲点」を明かします。
誤解1:「のと里山海道が走っているから代行バスはすぐ来る」という錯覚
自動車専用道路である「のと里山海道」があるため、代行バスの手配もスムーズだと考えがちです。しかし現実は異なります。北陸エリアの貸切バス会社も乗務員不足(いわゆる2024年問題以降の労働時間規制)に直面しており、突発的な要請に対して即座に複数台の大型バスとドライバーを用意できる体制にはありません。代行バスの決定案内から実際の配車まで2時間以上かかるのは、こうした物流・旅客業界全体の構造的制約が背景にあります。
誤解2:「金沢駅が晴れていれば七尾線も大丈夫」という思い込み
県都・金沢市街地が穏やかな天候であっても、能登地方は異なる気象警報が発令されているケースが多々あります。特に羽咋・七尾エリアは北西からの雪雲の通り道になりやすく、「金沢を出発した途端に宝達駅付近から吹雪となり、列車が立ち往生した」という事例が冬季に頻発します。必ず目的地周辺および中間地点(かほく市・宝達志水町周辺)の気象警報を確認しなければなりません。