徳仁親王(現・天皇陛下)が果たされた国際親善の功績において、皇后雅子さまの存在を外して語ることはできない。元外交官としての豊かな知見と国際感覚を備えた皇后さまと歩まれた皇室外交は、従来の形式的なプロトコルを超えた、深く心を通わせる対話の場を創出した。
訪問国の文化や歴史に対する深い敬意と周到な事前準備。現地の人々と目線を合わせ、飾らない言葉で対話される姿は、各国王室や海外首脳から絶大な信頼を獲得した。非公式の夕食会やレセプションの場で、通訳を介さず自然体で歓談される様子は、国際社会における日本のソフトパワーを静かに高める役割を果たしたのである。二人が築いた温かい外交スタイルは、伝統的な皇室外交に革新的な風を吹き込んだ。