「今家を買う人は信じられない」5年後10年後に待つ金利上昇と暴落の真相

「今家を買う人は信じられない」5年後10年後に待つ金利上昇と暴落の真相

「今家を買う人は信じられない」5年後10年後に待つ金利上昇と暴落の真相の基本情報から最新動向までを一挙に解説しました。

住宅購入を検討する上で最も注視すべきは、変動金利の将来予測と返済額の変動です。多くの金融機関で採用されている「5年ルール(金利が上がっても5年間は毎月の返済額を据え置く)」と「125%ルール(見直し後の返済額は前回の1.25倍を上限とする)」は、一見すると借り手を守る防波堤のように見えますが、内実は単なる「支払いの先送り」に過ぎません。

金利が急上昇した場合、毎月の返済額が変わらなくても、その内訳である「利息分」が激増し、「元本」が全く減らない状況に陥ります。最悪の場合、支払うべき利息が毎月の返済額を上回る「未払利息」が発生し、将来の返済期日に一括請求されるリスクを孕んでいます。

実際に借入金額別の影響を試算した以下のデータをご覧ください。

借入金額(35年返済)超低金利期(0.4%)5年後想定(1.5%)10年後想定(2.0%)月額負担増・影響度評価4,000万円(郊外戸建て等)月約10.2万円月約12.2万円月約13.1万円+2.9万円/月(年間約35万円の負担増。節約で吸収可能な限界ライン)6,000万円(都下・地方中核)月約15.3万円月約18.3万円月約19.6万円+4.3万円/月(年間約52万円の負担増。教育費ピークと重なると家計圧迫)8,000万円(都心近郊・ペアローン)月約20.4万円月約24.4万円月約26.2万円+5.8万円/月(年間約70万円の負担増。片方の収入減で破綻リスク直結)1億円(都心タワーマンション等)月約25.5万円月約30.5万円月約32.8万円+7.3万円/月(年間約88万円の負担増。修繕積立金増額と重なり家計崩壊危機)

試算から明らかなように、借入額が大きくなるほど金利上昇時の月額負担は跳ね上がります。特に借入8,000万円以上の世帯では、金利が1.5%〜2.0%程度まで上昇しただけで、年間数十万円規模の手取り収入が吹き飛ぶ計算です。

金融機関の審査基準である「額面年収に対する返済比率30〜35%」を鵜呑みにし、住宅ローン返済比率の限界に挑むような資金計画を立てていた場合、5年後・10年後に待っているのは苛烈な家計の緊縮か、あるいは家を手放さざるを得ない厳しい現実です。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。