境港の幹線道路を抜けると突如現れる巨大な建物――それがスーパーセンターPLANT-5境港店です。店舗名にある「5」という数字は、運営元である株式会社PLANTの規格において売場面積がおよそ5,000坪クラスであることを示しています。東京ドームのグラウンド面積に匹敵する広大なワンフロアに、生鮮食品から日曜大工用品、カー用品、家電、医薬品、衣料品までが文字通り一堂に会しています。
取材を進めると、この店舗が消費者を魅了する最大の原動力は「徹底したコスト圧縮による低価格の維持」にあることが分かります。同社が決算説明会等で言及している通り、PLANTの基本戦略は特売期間だけ安くするハイ&ロー型ではなく、年間を通じて常に低価格を提供するEDLP(エブリデー・ロー・プライス)です。問屋を介さない大量一括直接仕入れや、陳列の手間を極限まで省く段ボール箱を活用したパレット陳列など、現場のオペレーションコストを削ぎ落とす仕組みが隅々まで行き届いています。
加えて、境港店特有の強みとなっているのが「地域資源とナショナルブランドのハイブリッド調達」です。全国チェーンのスケールメリットを活かした加工食品や日用雑貨のバルク仕入れを展開する一方で、境港港から水揚げされる新鮮な地魚や紅ズワイガニ、地元・大山山麓の農産物や「白バラ牛乳」で知られる大山乳業製品を大量に買い付け、鮮度を保ったまま手頃な価格で平台に積み上げます。この圧倒的なボリューム感と値頃感が、単なるディスカウントストアを超えた「生活インフラ」としての絶対的な信頼を生み出しています。