巣穴の位置が脚立を使わずに手が届く範囲(手の届く軒下、ウッドデッキの裏、フェンス等)にあり、数が1〜2箇所程度であれば、一般家庭でも自力駆除が十分に可能です。安全を最優先にした具体的な手順を解説します。
ステップ1:駆除の時間帯は「日没後2〜3時間以降」を選ぶ
クマバチは昼行性のため、日中は巣を留守にしているか警戒心が高まっています。作業はすべての個体が巣に戻り、気温が下がって活動が完全に停止する日没後2〜3時間以上経過した夜間に行います。懐中電灯を使う際は光に反応するのを防ぐため、ライトに赤いセロファンを巻くか、直接照射を避けて作業します。
ステップ2:専用ノズル付き殺虫スプレーを巣穴の奥まで注入
使用する薬剤は、ピレスロイド系成分(d-T80-プラレトリン、フェノトリンなど)を含む「ハチ駆除専用スプレー」または木材害虫用のロングノズル付き殺虫剤を選びます。広角噴射タイプではなく、付属の細い金属ノズルを巣穴の奥深くまで確実に差し込み、約10〜15秒間しっかりと噴射し続けます。薬剤が奥まで充満すると、数秒から数十秒で内部のハチは死滅します。
ステップ3:翌日の状態確認と巣穴のパテ埋め補修
薬剤噴射の直後に穴を塞いではいけません。翌日の日中に針金やピンセットを使って死骸を慎重にかき出すか、完全に活動が停止していることを確認します。
確認が取れたら、最重要工程である「巣穴のパテ埋め補修」を実施します。木工用のエポキシパテ(硬化後に木のように固まる補修材)やすき間補修用ウッドパテを穴の奥まで隙間なく押し込みます。穴の直径に合わせた木製丸棒(ダボ用木栓)に木工用ボンドをたっぷり塗布して金づちで打ち込み、表面を平らに削った上で上から屋外用塗料を塗る方法も極めて高い再発防止効果を発揮します。