2026年の今、この騒動を振り返ると、メディアと大衆の関係性の変化が浮き彫りになる。当時は、週刊誌がスクープを放ち、テレビがそれを増幅させ、お茶の間が噂話として消費するサイクルが成立していた。過激ではあったが、どこか物語性や「人間くささ」を享受する余白が残されていたのも事実だ。
対して現代のネット空間は、即座に個人のキャリアを完全に抹殺する「キャンセルカルチャー」が支配する。一度の過ちで仕事のすべてを失い、復帰の道すら閉ざされるケースは珍しくない。もしあの騒動が現在のSNS時代に起きていたなら、二人とも二度と表舞台に戻れなかったかもしれない。時代が持っていた大らかさと狂気が、皮肉にも二人のキャリアを完全には破滅させなかったのだと言える。