フィンランド国旗の意味とは?青と白の十字に秘められた独立史の真相

フィンランド国旗の意味とは?青と白の十字に秘められた独立史の真相

フィンランド国旗の意味とは?青と白の十字に秘められた独立史の真相に関する基本知識を初心者にも親しみやすくまとめました。詳細を読もうことができます。

フィンランドの国旗法(Laki Suomen lipusta)では、旗の色彩や寸法がミリ単位の幾何学的比率によって極めて厳密に定められています。民間で自由に掲揚できる「国民旗(市民旗)」の全体プロポーションは、縦横比「11 : 18」です。

この比率の内訳は、縦が「上段白 4 : 青十字 3 : 下段白 4」(合計11)、横が「竿側白 5 : 青十字 3 : 風側白 10」(合計18)となっています。青い十字の太さを基準にして計算し尽くされたこのレイアウトは、風になびいた瞬間に最も美しく見える視覚補正が考慮された設計です。

国名 / 国旗の愛称配色とベース構造縦横比率 / 制定年象徴的意味・特筆事項フィンランド
(シニリスティ)白地に青のスカンディナヴィア十字11 : 18
(1918年制定)白は雪と独立の純潔、青は湖と空。ロシアからの独立と内戦を経て赤旗を排除し決定。スウェーデン
(ドゥ・ガムラ)青地に黄のスカンディナヴィア十字5 : 8
(1906年制定)青は空、黄は黄金の太陽や豊穣を象徴。中世王家の紋章色がベース。ノルウェー赤地に青の十字(白の縁取り)16 : 22
(1821年制定)赤・白・青のトリコロールで自由と独立を表現。デンマークとスウェーデンの要素を融合。デンマーク
(ダンネブロ)赤地に白のスカンディナヴィア十字28 : 34〜37
(1219年起源)世界最古の国旗。赤は勇気、白はキリスト教の信仰と平和を表す北欧十字の原点。アイスランド青地に赤の十字(白の縁取り)18 : 25
(1944年制定)青は大西洋と大空、赤は火山のマグマ、白は氷河を象徴。

さらに注目すべきは、十字の中央に四角い紋章が組み込まれた「国家旗(政府旗=Valtiolippu)」の存在です。大統領府、国会、裁判所、各省庁などの公的機関で掲揚される旗には、交差部分に真紅の正方形が配置され、その中に「フィンランドの国章である黄金のライオン紋章」が刺繍されます。このライオンは、右手(前脚)で銀色の西洋剣を振り上げ、後脚でロシア(東洋)の湾曲したサーベルを踏みつけている意匠となっており、自国を踏みにじろうとする侵略者への徹底抗戦の気概を示しています。

山崎 陸
著者

山崎 陸

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