「Wi-Fi機能が付いていない旧型エアコンが、なぜ手のひらのスマホから動くのか」という疑問を持つ方は多いはずです。その答えは、家電製品が長年採用してきた赤外線通信の仕組みにあります。
通常、エアコンに付属するリモコンは固有の「赤外線信号(点滅パターン)」を本体の受光部に照射して動かしています。後付けデバイスとして普及する「スマートリモコン」は、自宅のWi-Fiルーターと電波で接続しつつ、本体からエアコンに向けて付属リモコンとまったく同じ赤外線信号を代わりに発信します。つまり、「スマホ → インターネット → 自宅のスマートリモコン → 赤外線 → エアコン本体」というリレーが成立するため、エアコン本体側にはネット通信機能が一切備わっていなくても、何ら問題なく遠隔操作が実現するのです。
家電量販店の店頭では「スマホ操作なら最新のIoTエアコンへ買い替えを」と推奨されるケースが目立ちますが、冷暖房機能自体に故障がない限り、本体ごと買い替える必要性は薄いと言わざるを得ません。本体買い替えに10万〜20万円超の出費を投じる代わりに、5,000円〜1万円前後のスマートリモコンを1台リビングに配置するだけで、15年前のエアコンであっても最先端のIoT家電へと生まれ変わります。