「さることながら」自体は丁寧な語感を伴うため、改まった場面やビジネスメールでの使用に適しています。ただし、目上の人に対して使う場合には明確な注意点が存在します。
前半の「A」に置かれた要素は「言うまでもない当然の前提」として扱われるため、相手の能力や業績を評価する文脈で使うと、上から目線のニュアンス(品定め)を含んでしまう危険性があります。目上の相手には、感謝の気持ちや相手の配慮、環境などを主語に据えるのがマナーです。
以下に、ビジネスシーンで安心して使える実用例文を紹介します。
【取引先・上司への御礼メール】
「貴社の卓越した技術力はさることながら、担当の〇〇様の迅速かつ丁寧なご対応に深く感銘を受けました。」
【季節の挨拶・冒頭文】
「新緑の候、貴社におかれましては業績の伸長はさることながら、いっそうご清栄のこととお慶び申し上げます。」
【商品企画や提案書】
「本製品は、コストパフォーマンスの高さはさることながら、長期的な耐久性においても他社製品を大きくリードしております。」