物語の冒頭、夜神月が最初にデスノートに名前を書いたのは、保育園に立てこもっていた凶悪犯・音原田九郎でした。テレビ報道を見てノートに名前を書き、音原田が心臓麻痺で急死した際、月は「偶然ではないか」という疑念と「本当に人を殺してしまったのかもしれない」という激しい恐怖に襲われます。
そこで月が求めたのが、「死因を指定した死が本当に実行されるか」という確証でした。ノートのルールにある「死因を書けばその通りの状況で死ぬ」という記述を確かめるため、月は街頭でターゲットを探します。そのとき偶然、コンビニ前で女性にしつこく絡んでいたのが渋井丸拓男率いるバイク仲間たちでした。
月は「凶悪犯ではないが、生かしておく価値のないチンピラ」としてシブタクを認識し、デスノートに「渋井丸拓男 事故死」と書き込みます。この瞬間、夜神月の行動は「テレビの中の凶悪犯に対する突発的な制裁」から、「日常空間における能動的な殺人実験」へと変貌を遂げました。