中学軟式野球の名門を選ぶ最大のメリットであり、同時に最大の関門となるのが、横浜隼人高校硬式野球部への内部進学です。高校野球部はかつて夏の甲子園に出場し、阪神タイガースを彷彿とさせる縦縞のユニフォームと卓越した守備力で知られる名門。水谷哲也監督が築き上げたチームカラーは中学部とも密接に連携しています。
中学校野球部のメンバーの大多数は、そのまま高校の硬式野球部へと進みます。中高連携の指導体制が敷かれているため、中学3年間の戦術理解や野球観がそのまま高校野球に直結する点は、外部から入学してくる選手に対する大きなアドバンテージです。
ただし、高校硬式野球部の部員数は学年全体で100名を超えるマンモス所帯となる年が珍しくありません。シニア・ボーイズの全国大会上位経験者や、他県から推薦で入学してくる特待生たちと全く同じ土俵で背番号を争うことになります。中学時代に軟式で全国制覇を経験した選手であっても、高校入学後に硬式球特有の球威や打球速度に適応できず、Bチームやスタンド応援で高校野球を終えるケースは少なくありません。
一方で、内部進学を選ばず、自らの可能性を広げるために県外の甲子園常連校や公立トップ校の硬式野球部へと進路を選択する選手も毎年少数存在します。中学時代に培った基本動作の正確さと走塁感覚は、どの強豪校に進学しても高校野球関係者から高い評価を受けています。