カサンドラ症候群の概念を体系化し、世界的に知られるきっかけとなったのが、イギリスの心理療法士マクシーン・アストン氏の研究だ。彼女は、カサンドラ状態からの脱出には、相手を変えようとする努力を一度止め、自分自身の境界線を再構築することが不可欠であると説く。
マクシーン・アストン氏が提唱する回復プロセスでは、まず「相手の特性による行動」と「自分の存在価値」を切り離す意識が求められる。パートナーからの共感を期待し続ける構造から抜け出し、外部のコミュニティやカウンセリングを通じて精神的安定を確保することが、破局を回避する、あるいは健全な選択を行うための重要なステップとなる。