群馬県を走る幹線道路沿い、車のヘッドライトが交錯する暗闇の中にその店はある。「ラーメンともや」の看板に吸い寄せられるように、昼夜を問わず大型トラックやファミリーカーが駐車場へと滑り込んでいく。かつて作業員やドライバーのスタミナ源として重宝された大衆食堂のDNAを受け継ぎながら、今や北関東を代表する屈指の人気ブランドへと登り詰めた。
店内は活気というより、もはや一種の熱気で満ちている。威勢の良い掛け声とともに運ばれてくる巨大なすり鉢状の丼。立ち上る湯気の向こうには、黄金色に輝く脂の膜と、山盛りの炒め野菜が鎮座する。この圧倒的なビジュアルこそが、長年愛されてきた原風景だ。