遺伝的な素因を持っていたとしても、それだけで発達障害が必ず発現するわけではありません。発症には環境要因との相互作用が深く関わっています。
医学的に指摘されている主な環境因子には、次のようなものがあります。
・周産期の要因:極低出生体重(早産)、出産時の重度低酸素状態など
・母体・胎児環境:母体の高度感染症、重度の栄養障害、特定の内分泌かく乱など
・エピジェネティクス:生活環境やストレスが遺伝子の働き(発現のスイッチ)を後天的に変化させる仕組み
よくある誤解として「親のしつけや愛情不足」「幼少期のスマホやテレビの見せすぎ」が原因と責められることがありますが、親の育て方が発達障害の直接原因になることは医学的に明確に否定されています。持って生まれた素因に生物学的な環境要因が重なり合って特性が形作られます。