デジタル万博を掲げた今大会では、公式アプリを通じて各喫煙所の混雑度をリアルタイム配信する試みも導入された。IoTセンサーを活用し、ブース内の滞在人数を可視化することで利用者の分散を図るという野心的なアプローチだ。
しかし、テクノロジーが人間の心理を完全に制御することは難しかった。「空き」の表示を見て向かった頃には既に満室になっていたり、通信環境の混雑によってデータの反映にタイムラグが生じたりと、実用面での課題が露呈した。利便性を高めるはずのデジタル施策が、かえって利用者の焦燥感を煽る場面も見受けられた。