2018年平昌五輪におけるカーリング女子日本代表の快進撃は、テレビ視聴率で瞬間最高42.3%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)を記録するほどの熱狂を生み出しました。当時、流行語大賞選考委員会が「そだねー」を年間大賞に選出した背景には、複数の社会的要因が重なり合っています。
第1に、極限のプレッシャー下で見せた「肯定ファースト」のコミュニケーションです。失敗が許されない終盤の局面でも、吉田知那美選手の「ナイスー!」「Stay Positive!」といった名言とともに発せられる「そだねー」は、職場や家庭でのギスギスした人間関係に疲弊していた現代人の心に深い癒やしと安心感を与えました。
第2に、ハーフタイムにエネルギー補給を行う「もぐもぐタイム」との相乗効果です。北見銘菓「赤いサイロ」やイチゴを車座になって頬張りながら笑顔で「そだねー」と会話する姿は、従来の「悲壮感を漂わせるスポ根的アスリート像」を鮮やかに覆し、新時代のポジティブなスポーツ文化として受け入れられました。