こうした人口の波は、グローバル企業のビジネス戦略を根本から書き換えさせた。従来のアメリカ・欧州・中国を中心としたサプライチェーンや市場開発は限界を迎えつつあり、企業は人口増加が著しい東南アジア(インドネシア、フィリピン等)や南アジア、アフリカへのシフトを急いでいる。
これらの新興国では、スマートフォンを通じたデジタル決済やEC市場が爆発的に普及している。インフラ整備が追いつかない環境を飛び越えて最新技術が普及する「リープフロッグ(カエル跳び)現象」が起きており、若年人口の多さが新産業の実験場として機能しているのだ。企業にとって、人口が増え続ける地域への参入は、もはや選択肢ではなく生き残りをかけた必須条件だ。