本殿の左奥、木漏れ日が差し込む杜の深部に足を踏み入れると、千葉県指定天然記念物である樹齢1370年を超える大杉が聳え立っています。幹回り約8メートル、高さ約40メートルに達するその威容は、東日本に現存する杉の巨樹の中でも屈指の規模を誇ります。
かつて不老長寿の祈願所として崇められ、今も「大杉の幹に手をかざして深呼吸すると、日頃のストレスや気枯れ(ケガレ)が一気に抜けていく」と語る参拝者が後を絶ちません。現場に立つと、風が止んでいるにもかかわらず梢が微かにざわめくような静謐な緊張感があり、鬱蒼とした鎮守の杜全体がひとつの生命体として呼吸しているかのような感覚を覚えます。
SNSや参拝記では「訪れた瞬間に頭痛がすっと引いた」「人生の重要な決断を下す勇気が湧いた」といった不思議な体験談が散見されます。これは、1000年以上の風雪に耐え抜いてきた巨木が放つフィトンチッドの生理的リフレッシュ効果と、歴史の重みに包まれることによる心理的なカタルシス(感情の浄化)が複合的に作用した結果とも分析できます。