2001年8月、北海道出身のガールズバンド・ZONEがリリースした『secret base 〜君がくれたもの〜』は、当時の音楽業界に鮮烈な衝撃を与えた。アコースティックギターの切ないストロークと、誰もが通過する少年少女期の別れを描いたリリック。アイドル的なビジュアルと本格的なバンドサウンドの融合は瞬く間にミリオンセラー寸前までの大ヒットを記録し、J-POPの歴史に燦然と輝く夏のアンセムとなった。
当時、多くのティーンエイジャーが歌詞にある「10年後の8月」に自分たちの未来を重ねた。だが、この楽曲の真の凄みは、単なる一過性のヒットチューンに終わらず、時代が移り変わっても普遍的なノスタルジーを喚起し続ける強靭なメロディラインにあった。