「タブレットは便利ですが、どうしても知識が滑っていく感覚があったんです」。今年、公認会計士試験に一発合格した20代の男性はそう明かす。彼が辿り着いたのは、ルーズリーフを使った「可動式思考法」だった。
脳科学の観点からも、手書きと物理的な位置変更の組み合わせは記憶の定着に深く関与していると指摘される。画面上のPDFやデジタルノートアプリでは、ページをフリックしても空間的な位置関係が頭に残りづらい。しかし、ルーズリーフなら「あの青いインデックスの、上から3枚目にある図」というように、触覚と視覚の空間認知が記憶のフックになる。書いて終わりではなく、思考のブロックのように動かせる点こそが最大の強みなのだ。