10年前の爆破事件、資産家一家惨殺事件、そして闇に葬られた内部告発者の不審死。日本のテレビドラマ史上に残る骨太なサスペンスとして視聴者を釘付けにした本作において、最大のトリガーとなったのは犯行現場に遺留された不可解な記号だった。六つの頂点を持つダビデの星。それは単なる快楽殺人者のシグネチャーではなく、特定のターゲットに対する「処刑宣告」を象徴していた。
過去の証拠品が眠る特命捜査情報管理室、通称オクラ。窓際部署と揶揄されながらも、千寿(反町隆史)は執念深くこの共通項を追い続けていた。現場検証の写真に焼き付けられた僅かな傷痕、遺体の皮膚に残された微小な熱傷痕。点と点が結びついた瞬間、過去の凶悪犯罪がひとつの意志によって操られていた冷酷な図式が浮かび上がったのである。