ネット上のブログや動画で紹介されている「レモン汁 髪 脱色 やり方」の多くは、絞り汁を水で1:1や1:2に希釈してスプレー容器に入れ、髪全体に吹きかけて日光に30分〜1時間当たる、あるいはドライヤーで加熱するというものです。
しかし、この手法を実際に試した検証実験では、複数の致命的な欠陥が確認されています。
第1に、ドライヤーの温風による脱色は効率が極めて悪いという点です。メラニンの分解反応を促進するのは紫外線(特にUV-A波)であり、単なる熱エネルギーだけでは十分な脱色効果が得られません。明るくならない焦りから高温で長時間加熱を続けると、強酸に晒された髪が熱変性を起こして炭化(タンパク質変性)し、チリチリの縮れ毛(ビビり毛)へと変貌します。
第2に、塗布の均一性が物理的に保てない問題です。スプレーで噴霧しても、表面の毛先ばかりに液がつき、内側や根元には行き届きません。その状態で日光を浴びれば、太陽光が当たった頭頂部や表面だけがまだらに脱色され、ヒョウ柄のような激しい色ムラが完成してしまいます。