ここで誤解を一つずつ解いておきたい。最大の誤解は「うざいんボルト」が実在の人物のあだ名だという思い込みだ。ウサイン・ボルト氏の経歴はオリンピック公式サイトやWikipediaで詳細に公開されており、彼がそのような呼ばれ方を公式に容認した事実はない。14Mフォロワーを抱える本人のInstagramにも、このスラングに言及した投稿は確認できない。
第二の盲点は、記録更新報道の扱いである。2026年8月に9秒58が破られたとされる情報は複数の検索結果に現れているが、世界陸連などの公式認定プロセスを経た確定情報かどうかは別途検証が必要だ。速報段階の情報が独り歩きし、関連ワードの検索を押し上げた可能性は高い。つまり「うざいんボルト」の話題性は、本家の偉業と、その周辺に発生する雑多なネット反応が混ざり合って生まれた副産物だと考えられる。