現在、日本の芸能界では昭和歌謡の世界的な再評価が定着し、オーディション番組やネット発のインディーズシーンから次世代の才能が続々と名乗りを上げている。かつて「懐メロ」として処理されていた楽曲群は、Z世代のシンガーたちにとって「挑戦しがいのある超高難度ポップス」として再解釈されているのだ。
新世代のパフォーマーたちは、レコードの音源だけでなく、当時の歌番組の生演奏テイクまで徹底的に聴き込む。テンポの揺らぎやマイクの距離感まで計算に入れた歌まねを披露する若手の出現は、ベテラン勢にも強烈な刺激を与えており、世代間バトルは激しさを増すばかりだ。