現場で迷わず実践できるよう、キジハタ(アコウ)の処理手順を時系列で整理しました。適切なキジハタの締め具(フィッシングピック、ナイフ、形状記憶合金ワイヤー)を手元に準備して作業を行いましょう。
ステップ1:脳天締め(即殺)
キジハタを魚つかみ具や濡れタオルでしっかりと固定します。目と目の間、やや後方の頭頂部にあるくぼみ(眉間のやや上)から、エラ蓋の付け根へ向けて45度の角度でピックを深く突き刺します。脳にヒットすると、魚が「ビクッ」と硬直し、口が開き、ヒレがピンと張ります。これが脳天締め成功のサインです。
ステップ2:エラ切りと延髄の切断(血抜き)
エラ蓋を持ち上げ、エラ膜の奥にある太い大動脈をナイフで切断します。この際、背骨の下を通る血管を切るイメージで刃を入れます。同時に、背骨の付け根(延髄付近)に刃先を軽く当てて中枢を切断すると、よりスムーズに脱血が進みます。海水を入れたバケツに頭から沈め、心臓の残存ポンプ機能を利用して2〜3分間しっかり血を抜きます。水中で尾を優しく振ると血の抜けが格段に良くなります。
ステップ3:ワイヤーによる神経締め
脳天締めであけた穴、もしくは尾の付け根を少し切り落とした断面から、背骨の真上を通る白く細い神経孔(脊髄腔)へキジハタ活け締めワイヤー(線径1.0mm〜1.2mm前後が扱いやすい)を挿入します。ワイヤーが神経を通ると、魚体が激しく痙攣し、体色が白っぽく色抜けします。ワイヤーを尾の付け根まで前後に数回スライドさせ、神経組織を完全に破壊します。