サムズアップ(thumbs-up)とは、手を握った状態で親指だけを垂直に上へ立てるハンドジェスチャーです。英語圏や日本国内においては、主に以下のようなポジティブな感情や意思決定を相手に伝える際に用いられます。
代表的な意味合いとしては、「Good(良い)」「賛成・承認(OK)」「了解・承知」「よくやった(賞賛)」などが挙げられます。言葉を発せない騒音環境や遠距離での意思疎通にも適しており、航空機誘導員がパイロットに発進準備完了を知らせるハンドシグナルなど、現場の実務作業でも標準的な合図として採用されてきました。
対照的に、親指を真下に向けるジェスチャーは「サムズダウン(thumbs-down)」と呼ばれ、「Bad(悪い)」「不合格」「ブーイング」「拒否」といった否定的な意味を表します。映画のレビューサイトや動画配信プラットフォームにおける高評価・低評価ボタンのアイコンとしても世界標準のUI(ユーザーインターフェース)として浸透しています。
ただし、専門的な現場では一般的な解釈と真逆のルールが存在することにも留意しなければなりません。例えば、スキューバダイビングの世界では、水中で親指を立てるサインは「Good」ではなく「浮上する(水面へ上がる)」という緊急を要する指示になります。ポジティブな合図のつもりでサムズアップを出すと、バディやインストラクターに「ダイビングを中断して浮上したい」という誤った緊急メッセージとして伝わってしまいます。