「うしろから まえから どうぞ」というリフレインは、一見すると露骨な性的ダブルミーニングに聞こえます。しかし、歌詞全体を深く読み解くと、そこには自らの欲望や生き方を自ら肯定し、相手をリードする強い女性像が描かれています。
受動的で控えめな女性像が美徳とされがちだった当時の歌謡界において、主導権を握って相手を誘う歌詞の世界観は極めてアヴァンギャルドでした。後ろ指を指されることを恐れず、エンターテインメントとして徹底的に楽しませるというプロフェッショナリズムが、この楽曲の根底には流れています。単なるエロティシズムの消費にとどまらず、痛快なカタルシスを聴き手に与えたことこそが、発売当時の爆発的ヒットの真相といえます。