「力士=イケメン」という話題は、ネット上で過熱しがちだが、その本質は見た目だけの評価ではない。大相撲ジャーナリストの分析によると、「イケメン力士」として注目される力士に共通するのは、ルックス以上に「所作の美しさ」と「礼儀正しさ」だという。
土俵上の動作、支度部屋での振る舞い、ファンへの対応。これらの所作が美しい力士は、テレビカメラに映る瞬間の表情も自然と美しくなる。逆に、どんなに整った顔立ちでも所作が雑であれば、大相撲ファンからの評価は得られない。ネット上の「イケメン力士」という表現は、実は「所作の美しさを含めた総合的な魅力」の略称として機能している。
また、「力士の顔はみんな似ている」という誤解も根強い。しかし実際には、出身地や親方の指導方針、得意技によって顔つきは大きく異なる。押し相撲の力士は前に出る際の顔の力みが強く、四つ相撲の力士は相手を注視する際の目の動きが特徴的になる。この「相撲の型が顔に現れる」現象は、長年の相撲ファンにとっては見分けるポイントのひとつだ。
さらに、ネット上で流れる「力士の顔写真は修正されている」という噂についても触れておきたい。日本相撲協会が公開する公式プロフィール写真は、照明や背景こそ統一されているものの、過度な画像修正は行っていない。むしろ、化粧まわしの色味を忠実に再現することに重点が置かれている。これは、力士の「本当の顔」を知りたいというファンの期待に応える姿勢の表れである。