日本にまだプロリーグが存在しなかった時代、有志の手によって産声を上げたサポーター文化。1998年のフランス大会で初めてW杯の土を踏んでから四半世紀以上が経過した。2026年現在、代表チームの顔ぶれは欧州ビッグクラブの主力を担う選手たちで占められているが、スタンドを支える熱源の根本は変わっていない。
「自分たちがチームを勝たせるんだという青く熱い自負。それが時を超えて受け継がれている」。そう語るベテランサポーターの目には、数々の死闘を潜り抜けてきた自負が宿る。バブル崩壊後の混沌とした時代から、世界基準へと駆け上がった日本サッカーの進化に伴走し続けた歴史。彼らの歩みは、そのまま日本スポーツ観戦文化の成熟の軌跡と言っても過言ではない。