採血スピッツの順番はなぜ重要?真空管とシリンジの違い&覚え方を徹底解説

採血スピッツの順番はなぜ重要?真空管とシリンジの違い&覚え方を徹底解説

採血スピッツの順番はなぜ重要?真空管とシリンジの違い&覚え方を徹底解説について知っておくべき 注意点を厳選して解説いたします。

Q1:血液培養ボトルは好気性と嫌気性のどちらを先に採るべきですか?
A1:採取方法によって異なります。翼状針を用いて直接ボトルへ採血する場合は「好気性 → 嫌気性」の順です(チューブ内の空気が嫌気性ボトルに入るのを防ぐため)。シリンジで採血した後に分注する場合は「嫌気性 → 好気性」の順です(シリンジ内のプランジャー付近に溜まった空気が混入する前に嫌気ボトルへ分注するため)。

Q2:翼状針で凝固スピッツだけを採る場合、なぜ捨て管が必要なのですか?
A2:翼状針のチューブ内部には約0.3〜0.5mLの空気が存在します。そのまま凝固スピッツを接続するとチューブ内の空気で真空が消費され、規定量の血液が吸引されません。クエン酸ナトリウムと血液の「1:9」という適正比率が崩れ、抗凝固剤過剰による凝固時間の偽延長を引き起こすため、最初に少量の血液を捨てるためのダミースピッツ(または他の非凝固スピッツ)が必要です。

Q3:シリンジからスピッツへ分注する際、針を刺してプランジャーを押して急速注入してもよいですか?
A3:絶対に避けてください。プランジャーを無理に押し込むと強い剪断応力が加わり、赤血球が破壊されて溶血を引き起こします。安全分注ホルダー(トランスファーデバイス)を使用し、スピッツの陰圧に従って自然に流入させるのが標準手技です。また、針をつけたままキャップに直接突き刺す手技は針刺し事故の原因となるため禁止されています。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。