読書感想画で入選する描き方のコツ|審査員を惹く構図と学年別本選び

読書感想画で入選する描き方のコツ|審査員を惹く構図と学年別本選び

読書感想画で入選する描き方のコツ|審査員を惹く構図と学年別本選びの基本情報から最新動向までをわかりやすく整理しました。

構図が決まった後、作品の完成度を決定づけるのが読書感想画の色塗りのテクニックです。多くの児童・生徒が陥りがちなのが、絵の具のチューブから出した色をそのまま塗ってしまう「原色ベタ塗り」と、画用紙の白い地肌が透けて見えてしまう「塗り残し」です。表現力を一段引き上げるための実践的な技法をまとめました。

まず意識すべきは、「固有色」からの脱却です。例えば、木を描くときに幹を茶色、葉を緑で塗る必要はありません。物語の中でその木が主人公を包み込む温かい存在なら金色や柔らかなオレンジで塗っても良く、不気味に立ちはだかる脅威なら紫色や深い紺色で塗るべきです。色は対象の見た目を説明するものではなく、感情を語るための言語です。

画材の扱いにおいても、学年に応じた見本的なアプローチが存在します。

  • 低学年の見本的アプローチ(クレヨン×水彩絵の具のバチック技法):低学年は筆圧が強く、線に勢いがあります。クレヨンで力強く輪郭線や主役を描き、その上から水分を多めにした水彩絵の具を塗る「はじき絵(バチック)」を活用すると、クレヨンの油分が絵の具をはじき、失敗することなく鮮やかでダイナミックな画面を作ることができます。
  • 高学年の見本的アプローチ(ウェット・オン・ウェットと重層的混色):高学年では、画用紙をあらかじめ水で濡らした状態で絵の具をにじませる「ウェット・オン・ウェット」で幻想的な背景を作ったり、乾いた絵の具の上に少しずつ異なるトーンを重ねる「ドライブラシ」で質感を出したりする技法が有効です。パレット上で混色するだけでなく、画面上で色が溶け合うような複雑な階調を目指します。
  • 白残しの撲滅と補色の効果:画用紙の端やモチーフの隙間に意図しない白が残っていると、作品全体が未完成な印象を与えます。背景のベースとなる淡いトーンをはじめに画面全体に塗っておく(下塗り)ことで、重厚感が生まれます。また、主役を目立たせたい場合は、背景に主役の反対色(補色)を配置することで、主役が浮き立つような視覚効果を狙えます。
吉田 誠
著者

吉田 誠

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