すそわきがを発症するかどうかは、デリケートゾーン周辺に存在するアポクリン汗腺の数と活性度に完全に依存しています。そして、この汗腺の量や大きさは、親からの遺伝によって決定づけられることが医学的に実証されています。
遺伝形式は優性遺伝(顕性遺伝)であり、臨床統計によると両親のどちらか一方がわきが体質の場合は約50%、両親ともにわきが体質の場合は約75〜80%の確率で子供に遺伝すると報告されています。脇のアポクリン汗腺が多い人は、構造上、陰部や乳輪、外耳道(耳の穴)周辺のアポクリン汗腺も発達しているケースが多く、わきがとすそわきがを併発する割合は極めて高い水準にあります。
また、アポクリン汗腺は第二次性徴を迎える思春期(10代前半〜中盤)にかけて性ホルモンの影響を受けて急激に発達します。そのため、幼少期には無臭だったにもかかわらず、中学生や高校生の頃から急に臭いが気になり始めるのが典型的なパターンです。女性ホルモンや男性ホルモンの分泌バランス、精神的ストレス、脂質の多い食生活、アルコールや喫煙なども皮脂とアポクリン汗の分泌を促進し、ニオイを増幅させる一因となります。