ここからは、検索上位の情報だけでは見落とされがちなポイントを整理する。
■ 誤解1:ブロッコリーは「シュウ酸が多い野菜」である
完全な誤りとは言わないが、ランキングの上位に入るレベルではない。ブロッコリーより多い野菜としては、ほうれん草、タケノコ、レンコン、ナス、未熟なバナナ、ビーツなどが挙げられる。ブロッコリーはこれらの「中〜低位グループ」に属する。
■ 誤解2:茹でればシュウ酸はゼロになる
茹で時間を長くすれば低減率は上がるが、ビタミンCやスルフォラファンなどの有用成分も同時に失われる。シュウ酸を減らすことだけを目的に長時間茹でるのは、栄養学的には本末転倒だ。1〜2分の短時間茹でが実用的な落としどころとなる。
■ 誤解3:冷凍ブロッコリーはシュウ酸が増えている
冷凍そのものではシュウ酸は増えない。むしろ、冷凍ブロッコリーの多くは製造工程で下茹で(ブランチング)されており、生鮮品より低減している場合がある。パッケージに「下茹で済み」の表記があるかどうかが判断基準になる。
■ 誤解4:カルシウムと一緒に摂ると結石ができる
これが最大の誤解だ。腸内でシュウ酸とカルシウムが結合すると、水に溶けないシュウ酸カルシウムとなり便として排出される。つまり、カルシウムを一緒に摂ることは「吸収阻害」ではなく「吸収抑制」に働く。結石予防の観点からは、むしろカルシウムを適切に摂ることが推奨される。