結論から申し上げますと、江ノ島岩屋への徒歩移動は前評判通り極めてタフな行程となります。最寄り駅である小田急江ノ島線「片瀬江ノ島駅」から江の島岩屋までの徒歩所要時間は、寄り道をせずスムーズに歩いた場合でも片道約40〜50分を見込む必要があります。
ルートの全体像を俯瞰すると、片瀬江ノ島駅から弁天橋を渡って島内へ入るまでは平坦な道が続きますが、青銅の鳥居をくぐり弁財天仲見世通りを抜けた地点から本格的な高低差との戦いが始まります。島の中央に位置する江島神社の辺津宮、中津宮、奥津宮を経て、島を二分する谷底「山ふたつ」を通過し、御岩屋道通りから稚児ヶ淵へと下っていく構造になっているためです。
現場を歩くと痛感するのが、単調な上り坂ではなく「急激な登りと急激な下りが何度も繰り返される」という点です。特に奥津宮を抜けてから稚児ヶ淵・岩屋へ下る階段は傾斜が急であり、行きに下った階段は帰路において過酷な登り階段となって観光客の足腰に重くのしかかります。SNSや口コミサイトでも「軽い気持ちでヒールを履いていったら悲鳴を上げた」「途中の山ふたつ付近で引き返そうか悩んだ」といった声が多数散見されるのは、この独特なカルスト・海食地形に起因しています。