外食産業論および消費行動の観点から分析すると、食べ放題というシステムは「一定の金額を支払うことで、追加料金の不安から解放され、選ぶ行為そのものを娯楽化する」という心理的ベネフィットを提供しています。しかし、その恩恵を最大化できるかどうかは、利用者のライフスタイルや同行者との関係性によって完全に二分されます。
大手チェーン3社の特徴を踏まえ、誰がどの店を選ぶべきか、逆にどのような利用者は利用を控えるべきか、客観的な判断基準を策定しました。
しゃぶ葉を選ぶべき人・避けるべき人
選ぶべき人:とにかく安く、野菜や肉を限界まで食べたい学生、若年層、一人客。あるいは、自分でタレを調合したりワッフルを焼く行為を楽しめる子ども連れのファミリー。平日の昼間にまとまった空き時間があり、時間無制限ランチをフル活用できる人。
避けるべき人:落ち着いた空間で静かに会話を楽しみたいカップルや会食利用。席を立ってビュッフェ台に並ぶ作業を面倒に感じる人や、スタッフによる手厚いテーブルサービスを求める人。
しゃぶしゃぶ温野菜を選ぶべき人・避けるべき人
選ぶべき人:だしのクオリティや旬の国産野菜の美味しさをじっくり味わいたい大人同士の食事、女子会、職場の飲み会。席を立たずにすべての料理をサーブしてもらい、ゆったりと120分の時間を過ごしたい人。
避けるべき人:2,000円前後の低予算で済ませたい人。あるいは、寿司や揚げ物など、鍋以外の多彩なメニューを同時に楽しみたい子ども連れのグループ。
ゆず庵を選ぶべき人・避けるべき人
選ぶべき人:祖父母から孫まで幅広い世代が揃う3世代ファミリーの食事会。しゃぶしゃぶだけでなく、ハイクオリティな寿司や天ぷら、茶碗蒸しなどを一度に楽しみたいハレの日の利用。配膳の早さと清潔感を重視する人。
避けるべき人:肉だけを純粋に何十皿もストイックに食べ続けたい単身客や肉特化派。サイドメニューを頼まないと割高になる料金設定のため、鍋以外の料理に興味がない人にはおすすめできません。