同じアブラナ科の近縁種であるため混同されがちですが、ブロッコリーとカリフラワーの茹で時間の違いおよび加熱特性には大きな開きがあります。
ブロッコリーはクロロフィル(緑色色素)を美しく発色させるため、沸騰した湯で1分30秒〜2分ほど短時間で茹で上げ、急冷して熱を止めるのが通例です。しかし、カリフラワーは花蕾の密度が高く繊維質がしっかりしているため、内部まで火を通すのに2分30秒前後とわずかに長めの加熱を要します。最大の違いは「茹で上げ後の処理」です。ブロッコリーのように冷水に落としてしまうと、カリフラワーの繊細な花蕾が大量の水分を吸い込んで水っぽくなり、風味が台無しになります。平らなザルに重ならないよう広げ、うちわ等で素早く粗熱を取る「陸蒸し(おかむし)」を行うのが失敗を防ぐ最大の秘訣です。
また、捨てられがちなカリフラワーの茎の茹で方にもポイントがあります。外側の筋張った硬い皮を包丁で厚めに削ぎ落とし、中心の柔らかい部分を短冊切りや輪切りにして房と一緒に茹でてください。房よりも糖度が高く、アスパラガスやカブを思わせる甘美な歯触りを楽しむことができます。
下処理後のカリフラワーの冷凍保存においては、通常よりも短い固め(1分〜1分30秒)の下茹でに留めるのが鉄則です。水分をキッチンペーパーで完全に拭き取り、急速冷凍することで、解凍後のベチャつきやスカスカ感を防ぎ、約1ヶ月間鮮度を保てます。