血液中の総タンパク(TP)のうち、およそ50〜60%を占めているのがアルブミンです。日本臨床検査医学会の共用基準範囲において、アルブミン基準値はおおむね4.0〜5.0 g/dLと定義されています。この数値が3.5 g/dL未満に低下した状態を、医学的に「低アルブミン血症」と診断します。
アルブミンには大きく分けて2つの決定的な役割があります。1つ目は、血液中の水分を引き留めて血管外への漏出を防ぐ「膠質浸透圧(こうしつしんとうあつ)の維持」です。2つ目は、体内に入った薬剤、脂肪酸、ビリルビン、カルシウムなどの栄養素や代謝産物と結合し、全身の必要な組織へ送り届ける「運搬係」としての機能です。
したがって、アルブミン値が低下すると血管内の水分が組織へと染み出し、全身のむくみや血流障害を引き起こすだけでなく、必要な栄養や薬が標的部位に正常に運ばれなくなるという二重の機能不全に陥ります。