芸能史に残る前代未聞の出来事となったのが、2021年9月28日17時に行われた櫻井翔と相葉雅紀の同時結婚発表でした。一報が流れた瞬間、SNS上では「櫻井と相葉が結婚したのか」と早合点する声が続出するほどの騒動となりましたが、この異例の形式が取られた背景には極めて緻密な戦略と配慮が存在していました。
最大の理由は、「ファンへの精神的負荷を最小限に抑えること」でした。人気絶頂のアイドルグループにおいて、メンバーの結婚発表はファンダムに巨大な衝撃を与えます。1人ずつ期間を空けて発表すれば、その都度ファンコミュニティが悲嘆と動揺に包まれ、長期にわたって痛みを引きずることになります。2人が同時に発表することで、世間の関心とファンの感情の揺れを一度に集約させ、衝撃を緩和する狙いがありました。
さらに、メディアコントロールの観点からも極めて合理的でした。1本の特大ニュースとして報道各社に扱わせることで、ワイドショーやスポーツ紙による過度な追跡報道や各家庭の詮索を短期で収束させる効果を生んだのです。嵐という看板を背負い続けてきた2人だからこそ実現した、グループの連帯感とファンファーストを突き詰めた高度な危機管理手法でした。