王直という名が初めて原作に登場したのは、第957話「ULTIMATE」におけるセンゴク元元帥によるロックス海賊団の解説シーンでした。白ひげ(エドワード・ニューゲート)、ビッグ・マム(シャーロット・リンリン)、カイドウ、金獅子のシキ、銀斧、キャプテン・ジョンらと並び、38年前に壊滅したロックス海賊団の凶悪な幹部としてその名が刻まれています。
王直の歴史的ルーツは、16世紀の東アジア海域に実在した日本の戦国時代・明朝の大海賊「汪直(おうちょく)」です。種子島に鉄砲を伝来させた船の主としても知られ、五島列島や平戸を拠点に巨大な海上密貿易王国を築き上げ「徽王(きおう)」と自称した歴史上の大人物がモデルとなっています。
作中における王直は、ゴッドバレー事件以降、海賊の発祥地とされる新世界「海賊島ハチノス」に居座り、長年ハチノスの元締め(トップ)として君臨し続けていました。四皇が新世界を四分割して支配していた時代にあっても、ハチノスが独立した無法地帯として保たれていた背景には、王直の圧倒的な武力と統率力があった証拠といえます。