フルアルバムの中にも、収録される楽曲の性質や企画意図によっていくつかの明確なカテゴリーが存在します。
最も王道となるのがオリジナルアルバムです。これは書き下ろしの新曲を中心に構成され、アーティストの「現在の音楽的コンセプト」やメッセージ性が色濃く反映された作品を指します。ファンや批評家がアーティストの実力を評価する際、最も重視されるのがこのオリジナルフルアルバムです。
対してベストアルバムは、過去にリリースされたヒットシングルや代表曲、ファン投票で選ばれた人気曲を集約した作品です。新曲が数曲ボーナストラックとして収録されるケースもありますが、基本的には「活動の歴史を振り返るアーカイブ」としての役割を持ちます。ライト層にとっては入門編として最も手に取りやすい形態です。
さらに、特定のテーマや映画・アニメのサウンドトラック、複数のアーティストによる楽曲を集めた作品はコンピレーションアルバムと呼ばれます。レーベル主導のオムニバス盤やトリビュートアルバムなどがこれに該当し、単独アーティストの単体作品とは明確に区別されます。