人生のどん底にあった彼女に転機が訪れたのは1981年。伝説のテレビ番組『スター誕生!』への決意ある挑戦だった。圧倒的な透明感と物怖じしない存在感で合格を勝ち取った彼女は、翌年「私の16才」で鮮烈なデビューを飾る。大手芸能事務所バーニングプロダクションに所属し、瞬く間に「キョンキョン」の愛称で全国区のブームを巻き起こした。
だが、彼女は単なる「作られたアイドル」に収まりきらなかった。自分の髪をショートカットにし、自我を前面に押し出すスタイルは当時のアイドル界では異色そのもの。一家離散という過酷な経験が、「他人の言いなりにはならない」というブレない軸を作り上げていたのだ。流行を追いかける存在から、自らトレンドを創り出すパイオニアへと進化を遂げていく。